勉強時間 13.5H
<内訳>
・有機EL日本語明細書読解 5.5H
*発光素子は何故光るのか
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【前提】
原子内部の電子の状態が原子のエネルギーを決める。
原子のエネルギーが最低の状態を基底状態という。(=安定している)
光や熱を当てると、電子が耐えられなくなり、
外側のシェルに移動することがある(→熱くなって少しでも外に出たい感じ?)
この状態を励起状態と言う。(不安定)
【光る仕組み】
励起状態から基底状態に戻る際に、高まったエネルギーを戻す必要がある。
(戻さないと、殻に入れてもらえない?)
そのため、電子はエネルギーを放出する。その際に光を放出する。
これが素子が光る仕組み。
この現象は、一重項励起状態とも言う。→発光確率が25%と低いのが問題。
ちなみに、この放出する光は「蛍光」と呼ばれ、
「蛍」とあるように、ホタルが光る仕組みもこれと同じ。
ホタルの場合は、励起状態になる要因が酵素を触媒とした酸化還元反応とのこと。
【光る仕組み②】
一方、原子が励起状態になった時に、最外殻の対になっていた電子のスピンの向き(↑↓)が、ある時同じ向きに変わることがある。(↑↑)これを三重項状態と呼ぶ。
(同じ向きに変わるのは、スピン―軌道相互作用による:電子軌道運動などによって生じる磁気モーメントによりスピンの磁場環境が変わることで同じ向きになる、とのことですが、ここは理解できていません…。)
電子のスピンの向きが同じになると、電子が対(↑↓)にならないため、
励起状態の三重項状態から基底状態に戻りにくくなる。
そのため、光の寿命が長く、一重項状態より好ましい。
→有機ELではこの光を利用すると効率よく発光させられる。
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今日のまとめはここまで。
前提部分の説明と後半でスピンの話の説明が雑で分かりにくいかな、とも思いましたが…追々改善していきます。
ちなみに三重項状態を利用するのも完ぺきではないんですよ、
もっと良いのはあるんですよ、と言うのが今読んでいる明細書です。
<内訳つづき>
・岡野の化学→2.5H
TC0057_岡野の化学(57)ナイロン6
アミド基の開環について特許を調べる。
3Dプリントの造形物の材料についての記述で、
「前記結着樹脂は、結合液付与工程において、環状の化学構造を有するものであり、
前記未結合粒子除去工程において、前記環状の化学構造が開環した状態となっていることが好ましい。」
とあり、
開環せず閉じていれば接着性は強く、
開環すると接着性は弱まる(別のものと反応しやすくなる)ということかと理解。
開環と接着性が関係するんですね。
試しに「開環 接着」で調べてみると、エポキシ樹脂が、この開環重合を伴った接着機能を持つ代表例のよう。
加熱一液型と分類がされていました。加熱によって環が開くんですね。
半導体のレジストでも似たような樹脂が使用されていたりするのかな、と試しに、
Jplatpatで「レジスト 開環」で検索。
レジスト膜の現像液への溶解性を調整する反応剤に、開環性の材料が使用されていると言う特許を発見。
他社でも似たように、レジストそのものではなくレジストの反応を促進・調整する添加剤に使われているようでした。
・光学フィルム→有機感光体 対訳収集 3H
・ビデオ講座視聴→0.5H
1202_光速でプロになるコツとは
1179_クロマトグラフィー特許への切込み方(Q&A)
→得意分野について。滅茶苦茶離れた穴は掘っていないつもりですが、
穴の個数が多過ぎたかなと言う気もして卒業生のブログで紹介のあった
上記講座を視聴。分野を絞って集中して掘らないと。
2177_翻訳メモリとAIと生き残り策
→1000人に1人の努力をする。それでも厳しい。甘くない。
0774_化合物名と倍数接頭語(1)
0775_化合物名と倍数接頭語(2)
→命名法ノートも作って気になったやつだけまとめておこうと思いました。
<明日やること>
・岡野の化学
・有機EL
・年明けの応募に向けてCV準備 10社分
→ここ最近見ている得意分野に関するビデオ講座を参考に
CVの見せ方を改めて考える。
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