【書籍紹介】遺伝子関連技術について

今日は、現在私が読んでいる
遺伝子分野に関する本(マンガ)について紹介したいと思います。

遺伝子分野は、色んな実験方法や用語が出てきます。

一度この分野は勉強しているのですが、
突貫工事的に身に付けた知識なので、
人に説明できるくらいの知識にはなっておらず、
まずは簡単に頭の中を整理したいな、と言う思いで選んだ本です。

●「マンガでわかる最新ポストゲノム100の鍵」

・この本の対象読者

個人的には、この本は以下の方にオススメです。

*遺伝子分野の初学者
*遺伝子分野の全体像をおさらいしたい人
*遺伝子分野の知識が急に必要となった人

・網羅している分野

どの分野も深く細かく説明されているわけではありませんが、
ご参考までに、以下の分野については取り上げられています。

*生物学の基礎(一部)
*遺伝子診断・解析
*遺伝子組換え
*基礎的な実験技術

※いわゆるメンデルの遺伝の法則辺りの話はあまり出てきません。
どちらかと言うと遺伝子技術が中心です。
※タイトルには「最新」とついていますが、
この本の出版が15年前なので今では普通に使われているような技術です。
バイオ分野の明細書にもよく出てくる技術が沢山盛り込まれています。

・この本の何が良いのか

ここから私がおすすめする理由について3つの観点からお伝えします。

①イラストと活字が半々
新たな分野を勉強する時って、前提知識が多少でもないと、
いきなり本(活字)から入るのは難しいと思うんですよね。
(頭の中でイメージを湧かせられない本は、
どんなに良書でも私にとっては睡眠薬でしかありません)

この本は、基本的には
左ページが説明の文、
右ページがその説明の図やイラストになっています。

左ページでの説明が、右ページでは、
さらに身近な例で例えた図になっていたり、
笑えるような例やイラストになっていたりするので、
分からない…と止まることなく読み進めることができると思います。

②興味を引く小話が所々に出てくる
この本を読んでいて一番へぇっと思った話が、
がん遺伝子が母親の子育てを支配しているというもの。

簡単に説明すると、
マウスにおける骨肉腫(骨のがん)の原因遺伝子として
fos遺伝子と言うのがあります。
これに類似した遺伝子としてfosB遺伝子と言うのがあり、
このfosB遺伝子を欠損したマウスを作って実験したところ、
そのマウスは普通に成長したにも関わらず、子供を産んだ後、
その子供の世話をしなかったという結果が得られたそうです。

更に詳しい説明は別の機会にしますが、
こういう話を聞くと遺伝子の話にちょっと興味が出てきませんか。

このような、さらに勉強したくなるような小話が、
この本には色んなところに出てきます。

初学者の方にはかなり面白いと思いますよ。

③実験の説明が分かりやすい
遺伝子分野には、電気泳動法、PCR法、サザンブロッティング、
遺伝子組換え、遺伝子導入など色んな実験方法が出てきます。

この実験手順まで理解するとなるとかなり気合が必要です。

この本ではすべてを網羅しているわけではありませんが、
載っている実験に関しては、その手順が
①・・・
②・・・
③・・・
と言った形式で書かれていて、右ページに実験の図解がされています。

私が実験に関するノートを作成していた時も、
本やインターネットからまとめた実験に関する情報から、
手順だけ抽出して①..②..③..と書き直して、
図も再度検索して整理していたのですが、

結構大変なんですこれ。

この本は最初からこのスタイルなので、
手順が見やすく理解が進みやすいと思います。

他にもおすすめポイントはあるのですが、
今回はこの辺にしておきたいと思います。
―――――――――――――――――――――
この本を読めば、これだけですべてが理解できるようになる、
というわけではありませんし、
情報量と言う観点からは他の本よりも物足りないとは思います。

ですが、もしまずは興味を持ちたい、分かりやすいものから読みたい、
勉強してごちゃごちゃになった頭を整理したい、
と言った方にはおススメの1冊です。

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「田部の生物基礎をはじめからていねいに」 | challenge my limits にコメントする コメントをキャンセル

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