●銀鏡反応とは
アルデヒドの酸化反応を利用して銀を析出する方法
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硝酸銀溶液にアンモニア水を加える→酸化銀 Ag2O の沈殿が生じる。
さらに大量のアンモニア水を加える→ジアンミン銀(Ⅰ)イオン[Ag(NH3)2] +ができ、
その際、液体が無色透明になる(この液体は、アンモニア性硝酸銀水溶液)
ここにアルデヒドを加える→
アルデヒドは酸化しやすいため、酸化還元反応が生じ、銀Agを析出する。
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◎関連特許———————————————————————————————–
①特開2009-84596:金属パターン形成体の製造方法
大日本印刷株式会社
銀鏡反応の用途:プラスチック基板上に金属パターン形成する方法
(ディスプレイの電極基板など)
②特開2004-361717:背面ミラー及びそれを用いた背面投写型映像表示装置
株式会社日立製作所
銀鏡反応の用途:投写型映像表示装置の背面ミラー
(映像光を背面ミラーでスクリーン方向に折り返して投写する)用の
光反射膜の形成。
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気になった特許が1件。
③特開2014-182966:透明導電体の製造方法
コニカミノルタ株式会社
→どんな発明か?
銀を含有する透明な導電層を作製するというもの。
ディスプレイ等の表示装置の電極材料、透明導電膜に使用
→透明である必要性は何か?
ディスプレイの構造はこのようになっています。
**********陽極**********
液晶層or発光層
**********陰極**********
液晶層or発光層は電極に挟まれて電圧掛けられる状態にないと
機能を発揮できません。しかし、ディスプレイは、
画像を表示するために光を外に放出する必要があります。
画面側(視聴者側)の電極に透過性がないと、
プロジェクタのレンズに蓋をした時のように、
外に光を出すことが出来ないため、画面を表示するための
光を照射することができません。
このため、画面側の電極は透明である必要です。
→銀鏡反応の何が使われているのか
アンモニアを大量に加えると透明になるという点を利用しているようです。
銀鏡を得てめっき・反射膜的な役割をさせるのではなく、導電性を得ること
が目的と思われます。
ディスプレイの透明電極の主流は現在ITO(スズをドープした酸化インジウム)
と呼ばれる材料ですが、これに代わるものとして考えられています。
→ここがまだ分からない
銀鏡反応を起こしてしまったら、銀の薄膜が出来るので透明にならないと
思うのです。透明電極とは本当に透明なのか?
だとしたらどの状態のことを言っているのか?
銀の錯イオンが出来上がった状態のことを指しているのか、それって
導電するのか?と言うのが疑問です。
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