4/9-10 学習記録

昨日・今日の勉強時間 12H 13H

<内訳>
●クロマト明細書翻訳

US20160231294A1
対訳の無いものの翻訳に挑戦。
内容としては、小型化した液クロの分析装置の話。

従来の液体クロマトグラフィは、構成部品が多く、
特定用途向けで滅多に使われない機能なども多かったんですね。
さらに、複雑な構造であるために教育を受けたユーザーでないと使用が難しく、
ユーザー起因の分析エラーも起こっているのが問題とのこと。

今回の発明は、
用途を絞って、構成部品を少なくすることで小型化することと、
さらに訓練を受けていないユーザーであっても
液クロ分野に明るくないユーザーであっても使用を可能とするもの、だそう。
(高圧ポンプ、カラムなども無くす模様)

用途としては、例として挙げられていたのが
オレンジジュースを運ぶトラックの運転手が、
顧客へ納品する前にジュースに菌が含まれていないか簡易試験できるようにするなど。
オレンジジュース用のトラックすら見たことがないので、
こんなニーズがあることすらビックリなんですが。。。

まぁ要は、ラボ以外でも測定できるようにしたいということですね。
現場で迅速に測定できれば確かに良さそうですよね。

今回の特許とは種類が違うのですが、液クロの小型化の研究は北大でもされているようでした。参考

●化学
TC0184_岡野の化学(184)平衡定数演習問題
TC0185_岡野の化学(185)緩衝液
TC0186_岡野の化学(186)緩衝液のパターン
TC0187_岡野の化学(187)演習問題

~緩衝液について勉強メモ~

・分析装置内の移動相中のpH変化抑制のためにも緩衝液が用いられている
pH値が変わると物質の平衡状態が崩れ、保持時間やピーク形状が変化してしまうから。

・りん酸は緩衝能の範囲が広く、短波長での吸収率が低いのでよく使用される
ここで波長の話が出てくるのは、HPLC分析ではUV/Vis検出器など
光を用いた検出器を使用するからですね。

検出対象のサンプルに光を照射して、
異なる吸収スペクトルを持つ成分の定量分析をしたい。
なのに、緩衝液が光を吸収してしまうと、
検出対象の吸収スペクトルが変化してしまって困るってことですね。

思い切って日光浴しようと思ったら大きな日傘を目の前に差された感じですかね。

低波長に検出サンプルの吸収域がないような測定であれば
問題ないのですが、低波長に吸収域のある例えばオリーブオイルなどの
油脂類の測定では、りん酸を緩衝液として使用するのが好適だ、
と言うことです。

ちなみに低波長に吸収域のある緩衝液には酢酸やギ酸などがあるのですが、
どうやら、カルボニル基が短波長域に吸収域を持つのが原因のようです。
参考

●その他
・請求項の訳し方、請求項の構成について復習
・ビデオ講座視聴
2600_翻訳者の心構え
2601_細胞培養システムについて
1876_文章比較テクニック
0410_特許翻訳と言語学との深い関係

——————————————
<明日やること>
・講座視聴
・自力翻訳
・化学

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