オンラインアカデミアの企画で、
松本道弘先生と初めて1対1でお話した時に、
こんな問いを投げかけられた。
あるお客が銀行に行き、
今から1000万(1億とかでも良い)を振り込みます、
と言った。
でも、そのお客は実印を持参していなかった。
大口客であるが、
ハンコが無いだけで振り込めないことにイラついて、
自分の銀行を去ろうとしている。
あなたが銀行員であれば、
どのようにハンコの必要性を主張しますか、
と。
ええええええ!何その質問!
●ハンコの必要性を考える意味
は、何でそんな面倒なこと考えないといけないの、
と思った人もいるでしょう。
そもそも私、銀行勤めじゃないし、とか。
ハンコの有用性を語る機会とか一生ないわ、とか。
私はそう考えてしまった1人である…。
でも、この問いを考える意味として考え直したのは、
ハンコの有用性を如何に相手に説くことができるか、
と言う能力をつけるためにあるのではなくて、
一見、価値が無いように見えるものを、
どれだけ素晴らしいものだと思わせられるか
と言うセールストークを磨くことに
繋がるんじゃないかな、と思った。
え、いや、私主婦やし、
と言う人もいるだろう。
そんな人にとっても、
子供や旦那に動いてもらいたい時、
頼みたい面倒な作業を相手が進んでしてくれるような、
そんな表現力を磨くことに繋がるのではないか
と私は思った。
●ハンコの必要性とは
突然その問いかけを松本道弘先生からされたので、
私は結構考え込んでしまった。
(私が考えて黙り込んでいる間も、
先生は気を利かせて話し続けて下さった)
サインよりも確実です。
と私は答えた。
松本先生は頷いて下さったが、
個人的には面白くない意見だなぁと思った。
その後で自分なりに考えたのが、
こんな意見。
お金と言うのは大事なものです。
お金と言う大事なものを扱うのに、
お互いに信用できなかったらやり取りすることができません。
お互いにこの方なら大丈夫、と言う気持ちがあるからこそ、
銀行の仕事は成り立つのです。
ですので実印が必要です。
これは、
明治を代表する女性実業家で、銀行経営にも関わっていた
広岡浅子の伝記の中にあったセリフを少し変えたもので、
これはディベートの中の「火」の役割である、
感情に訴える説得の方法の1つである。
(他にも考えてみた意見があれば、
是非教えてほしいです!)
●ディベートが上手くなった先にあるもの
私自身、そんなに話すことが上手くはないので、
こう言う能力は雲の上だなぁと言う思いでいる。
でも、毎日少しでもこういうことを考える癖がついたら、
いつか本当に必要な時、
本当に大切な誰か・会社を守らないといけない時、
英語であれ日本語であれ
何かしら伝えられるようになるんじゃないかと私は思う。
そう信じて試行錯誤中です…!
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